02昔からいたスワッピング愛好家たち

「寝取り」「寝取られ」はもともと富裕層に生息たちする人たちの密かな楽しみだったともいえます。

インターネットがこの世に出現する以前、ごく一部の人たちが積極的に利用していた雑誌があります。

「スウィンガー」
「オレンジピープル」
「ホームトーク」

これらの雑誌に掲載されているのは、スワッピングの体験記が主で、その他に妻の裸体や他の男性に抱かれている妻たちのあらわな姿が掲載されていました。

そして、何よりも読者が求めていたのは、ページ数の半分にも及ぶ「お相手募集」の掲示板でした。

当時はインターネットなどない時代。PCもスマホもありません。そうした時代、安全に相手を探すには、こうした雑誌の「通信機能」を使うしかなかったのです。

妻のヌード写真や他の男に抱かれ歓喜に震える姿を投稿し、編集部に雑誌に備え付けてあるメッセージカードを送り、雑誌編集部が仲立ちをしてマッチングさせる。

今考えてみると、とても手間のかかる作業でした。雑誌編集部は手数料はとりません。その分、雑誌の低下をあげること、取り扱い書店を厳選することで読者の安全を確保し、信用をえていたのです。

「私48歳、41歳の妻です。今回、初めてのお相手募集になります。最初から4人でのプレイはハードなので、最初はお互い別室でのプレイから始めて、慣れてきたら同室で。信頼のおけるお相手を探しています」

「妻は50歳ですが、わかわかしい体をしています。今回は単独男性の募集となります。テクニックよりも激しさを求める妻ですので、体力に自信のある男性を探しています。既婚、未婚は問いません」

「私たちのセックスをみてくださる方(できれば女性)を探しています。私62歳。妻28歳。年の差夫婦です。場所は都内の一流ホテルを予定しています。気分が高揚すればそのままプレイに参加してもらってもけっこうです」

「妻を虐めてくれるSMプレイに長けた男性を募集しています。妻はかなりのMといえますが、私はそうしたプレイには不慣れで、妻を調教するにいたりません。ラブホテルのSM部屋でのプレイを希望しています。調教に必要なグッズ類はそちらで用意していただけるとありがたいです。妻ですが、風呂で私の小水ぐらいは浴びることができるようにはなっています」

なんとも事務的ではありますが、よく読んでみるとその内容はかなりハードです。

こうした投稿の主の連絡先は、雑誌編集部が管理していました。そして、お相手募集に応募してくる人たちのプロフィールや連絡先を投稿者に教えて、出会いを成立させていたのです。

なんのことはない、今の出会い系サイトやマッチングアプリがしていたことを、人の手、つまりアナログなかたちでしていたにすぎないのですね。

投稿者たちが使っているマッチング・アプリ
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